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映画『そして父になる』を観てきました!感想・評判【ネタバレ有り】 [映画]

映画『そして父になる』を観てきました!感想・評判【ネタバレ有り】

カンヌ国際映画祭にて「審査員賞」を受賞した映画『そして父になる』、早速観てきました。自分なりの感想と世間の評判をレポートします。

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ネタバレ有りです!


映画『そして父になる』は昭和40年頃に日本でも本当にあった
「新生児の取り違え事件」
モチーフとなっており、出生時に取り違えられていた事が判明したエリート会社員の
野々宮良太(福山雅治さん)を主人公に
「血の繋がりか、共有した時間か」の選択を迫られ「本当の父親とは何か、親子とは何か」を問う
人間ドラマとなっています。

原作は奥野修司さん著「ねじれた絆~赤ちゃん取り違え事件の17年」で『そして父になる』のエンドロールでも紹介されていました。

ちなみに『ねじれた絆~赤ちゃん取り違え事件の17年』という本は
昭和46年に実際に沖縄であった「新生児取り違え」で
愛娘誕生から6年後に取り違えに気付いた二家族のそれぞれの生き様を克明に取材した
ノンフィクション作品です。


『そして父になる』に話を戻します。


高級マンション・高級車・お受験・ピアノ、、絵にかいたようなエリート野々宮家と
無教養な貧しい電器屋の大家族の斎木家。

大皿に盛られた餃子を取り合うように食べる斎木家に対し
野々宮家は霜降り肉のすき焼きが食卓に並ぶ。

兄弟がいない野々宮家、3人兄弟の斎木家。
全てが両極にあるこの一家。

河原で皆で家族写真を撮った表情が全てを物語っているような、
尾野真千子さん演じる野々宮みどりの表情が何とも切なく印象に残りました。

子供を持つ親にとっては、“自分ならどういう選択をするだろう”と
考えてしまう作品ではないでしょうか。
万人受けする内容ではないけれどカンヌという海外の地で受賞しただけあって
田舎町の電器屋の騒々しい雰囲気や、仕事人間で人と密に関わる事が出来ない主人公の心情等
は世界共通で通ずるものがあるのかな、、と思いました。

何よりリリー・フランキーさんの演技が自然体で存在感がありました。
こんなお父さんの元で育つのも良いな、、と思ってみたり。

野々宮みどりの母親役の樹木希林さんは「アドリブか?」と思わせる演技で
笑わせてもらいました。

無駄のない台詞・雰囲気、役者の息づかい、たまに流れるピアノの旋律や自然の風景。

これがスティーブン・スピルバーグ率いるドリームワークスの手によりどうアメリカで
リメイクされるのか気になるところです。

【映画『そして父になる』、世間の評判】

・福山さんの子供たちを見る目がどんどん温かくなり、そして父になってゆく過程がじわじわ感動。

・たぶん母になってから見るともっとぐっとくる映画なんだろうなと思います。
父になりきれてない人に対しては少しアピール弱いかな。

・淡々としていたが、「衝撃→決断→その後」と展開がしっかりしていた。

・親ではないので、どうしても子供に感情移入してしまって…
親の身からなると、より深く見ることができると思います。

子供に、というより父親(母親)の心情にスポットをあて、
一つ一つを乗り越えて、時間を積み重ねて、父親(母親)になっていくこの作品。

映画タイトル『そして父になる』、“そして”が何より重要なんだなと観終わった後に
感じました。

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